ONEって何?
ONE(ワン)とは高校生のプログラマーチームが開発したレシート買取アプリのことです。
買い物で貰ったレシート写真を送るだけで最大100円が貰えるという画期的なサービスです。
なぜレシートが売れるの?
なぜONEは捨てるはずだったレシートを買い取るのでしょうか。
その答えは購買情報に価値があるから!
流れ
- 私たちがレシートを売る
- ONEが買い取る
- ONEはデータを集めて別の企業に売る
情報は何に使われる?
たとえば……。
東京のある地域では「そば屋さん」と「服屋さん」が隣同士でした。
大阪のほうでは「うどん屋さん」と「服屋さん」が隣同士でした。
大量のレシートを買い取ってみると、ある発見がありました。
なんと、「そば屋さん」の隣にある服は売れやすく、「うどん屋さん」の隣にある服は売れにくかったのです。
こういう関連性がわかることで、そば屋の隣で服屋をやろうという判断ができるようになります。
※この話は例です。実際はそば屋と服屋に関連はありません
ONEの安全性
ONEを使うにあたって一番気になるのが安全性ですね。
ここではONEの安全性について調査しました。
データの抽象化で安全
ONEに売ったレシートのデータは抽象化されます。企業に売られるデータの中に重大な個人情報は含まれず、プライバシーが守られる仕組みになっています。
「●●さんが●●を買ってるらしいよ」
この情報が……。
「●●地域の人は●●を買う傾向がある」
こんな感じで加工されるのイメージしてください。
「今さら」だから安全?
抽象化したデータでも他人に知られるのはまずいんじゃ……と思う人もいるようですが、実は私たちはすでに抽象化データを企業に売っています。
それがポイントカード!
- Tポイント
- Ponta
- dカード
これらのカードは色々なお店で使えますよね。ポイントカードを使うと誰がどこで何を買ったかというデータが全部記録されます。
ポイントカードを作るときに住所や電話番号を書くので個人情報と紐付いてます。情報を売ってポイントを貯めているわけですね。
上記のような背景があるため、「今さらだから安全だ」と考える人もいます。
免許証が不要に
アプリのスタート直後は本人確認書類を提出しなければいけませんでした。
現在は本人確認書類の提出が不要になっています。
個人情報を渡さずに利用できるようになりました。
ONEの危険性
不正した時のリスクが高い
もし、レシート買取アプリで不正した場合、不正した人はどう見られるでしょうか。
レシート買取の10円ごときで不正するような人と見られてしまいます。
以下のインタビューでCEOの山内さんは不正利用者のデータにも価値があると話しています。
山内:画像解析をすることで、同じレシートなどの不正はすぐにわかります。でも、逆に考えば10円単位でその人が不正する人かどうかのデータが集まるわけで、例えばカード会社の与信データとしては価値があるはずです。
怖いのはアプリの不正チェックが間違っていた場合。
本当は不正していないのにカード会社に不正データを送られたら、最悪クレジットカードが作りにくい状況が生まれてしまいます。
流出しても補償なし
ONEの規約では外部から攻撃を受けて情報が流出しても責任を負わないとあります。
ワンファイナンシャル株式会社がどれだけセキュリティに力を入れているのか不明です。
最終的には会社を信用できる人が利用するサービスとなりそうです。
ONEのよくある質問
レシートは違法な節税に使われる?
レシートは加工して匿名データとして使われます。
こんなに大規模に買い取ったレシートを節税に使えるほど、日本の税務署はバカじゃないでしょう。
拾ったレシートは売れる?
拾ったレシートを売るのは禁止行為です。
ONEには不正検知システムが導入されていて、時間や店舗の距離、同じレシートがすでに売られていないかなどをチェックします。
不正扱いになるとアカウント停止の可能性があります。
ONEで錬金術できる?できない?
サービス停止
レシートを1枚10円で買い取るというサービスが話題になり、利用者が殺到。開始から16時間で7万人がレシートを送り、買い取ったレシート枚数は約24万枚。サービスが一時停止になりました。
サービス再開
サービス再開したあと、レシートの買取レートが大きく変わりました。
項目 | 当初 | 再開後 |
---|---|---|
売れる 枚数 |
日10枚 | 1人1枚 |
金額 | 10円 | 30~100円 |
レシート 種類 |
なんでも | ガソリン スタンド |
最初は月3,000円まで稼げるシステムでしたが、現在は1人1枚が上限になっています。
最大で100円しか稼げないので今のところ使う価値はないですね。
レシート買取の錬金術
ONEが話題になった際、「拾ったレシートで無限に稼げる!」という情報が広まりましたが、実際には無限に稼ぐ錬金術は不可でした。
- 買取枚数が決まっている
- 拾ったものは不正
この2つのルールによって無限買取ができないようになっています。
ONEが名刺買取をスタート
レシート買取アプリ「ONE」で有名になったワンファイナンシャル。買取サービスを一時停止したり、買取条件が厳しくなって稼げなくなっていたり、スムーズに運営ができていませんでした。
2018年8月現在は名刺の買取をスタートしています。
名刺買取を始めた理由
名刺買取を始めた理由を説明するためには、ワンファイナンシャルの提携会社に注目する必要があります。
ワンファイナンシャルと提携しているのは、フォースタートアップスです。
この会社は、スタートアップ企業(ベンチャー企業)に人材支援をしています。
人材支援なので、働ける人材のデータが必要です。
そこで、名刺買取です。
名刺データには所属や役職が書かれており、かんたんな人材のスペックを確認することができます。
名刺を見て条件に合った人がいれば転職案内をし、人材とベンチャー企業をつなぐことができるというわけです。
名刺買取で稼げる?
名刺買取は1回あたり150円です。
自分の名刺しか買い取って貰えないので、最大でも150円しか稼げません。
名刺買取の条件
名刺買取の条件は以下の通りです。
- 渋谷区、新宿区、港区に勤めていること
- IT関係の企業であること
- 自分の名刺であること
この3つを同時に満たした人だけが名刺を買い取って貰えます。
名刺の撮影
自分の名刺を2枚並べて撮影することが条件です。
同じ名刺を2枚持っている=本人の名刺である。
という判断条件のようです。
名刺買取サービスと言えば新しく感じますが、これはただの名刺で応募する転職支援と言えるでしょう。
名刺を売るのは違法では?
自分の名刺と言っても、それは会社のお金で作ったものです。フォーマットも会社のもので、会社の情報も記載されているでしょう。
原則として、会社が権利を持つ名刺を勝手に売ってはいけません。
安全に売れるのは自分が個人で作った名刺だけです。
「会社が権利を持つ名刺」なのか「個人が権利を持つ名刺」なのか。ワンファイナンシャルがどう判断しているかわかりませんが、素人目に見るとグレーに感じてしまいます。
詳しい法律がわからないので何とも言えませんが……。
転職したいならわざわざ150円のために名刺を売らなくても、普通に転職サイトを使ったほうがいいでしょう。
ONE以外でレシートを売る方法
レシートでお金を稼げるアプリはほかにもあります。現状のONEは魅力的じゃないので、レシートを換金するのが別のアプリがおすすめです。
CODE
CODEはレシートで抽選に応募できるアプリです。
- スマホでレシートをスキャン
- 買った商品のバーコードをスキャン
- 最大5000円が当たる
当選すると最大5,000円相当のTAMARUポイントが当たり、TAMARUポイントはギフト券やお金に交換できます。
購入商品のレビューを投稿することでもポイントが貯まります。
CASHb
キャッシュビーは特定商品のレシートを撮影してポイントを貯めるアプリです。
- キャンペーンを選ぶ
- 商品情報を見る
- その商品をお店で買う
- スマホでバーコードをスキャン
- レシートを撮影して送信
手順は多いですが、キャンペーンのぶんだけポイントが貯まります。
1,000円単位で現金や電子マネーと交換できます。
お買いもの登録アプリ
お小遣いサイトのげん玉が運営しているレシートアプリです。げん玉は2005年から続いているサイトなので他アプリと比べて安心感がありますね。
- レシートを撮影する
- 商品バーコードをスキャン
- パッケージの写真を撮影する
最初は使いづらいアプリだったのですが途中から改善されました。
このアプリの欠点はげん玉に登録している人しか使えないこと。げん玉の登録は以下からできます。