都市ガス/プロパンガスのコンロを切り替える方法!節約で逆に高くなる

- 今までは都市ガスを使っていたが引っ越し先がプロパンだった
- 引っ越し前はプロパンだったが都市ガスに乗り換えた
上記のように都市ガスとプロパンガスを切り替えるとき、「ガスコンロをそのまま使えるかどうか」や「どのような基準で買い替え・改造を選べばいいか」など、気になる点が出てきます。
この記事では、ガスコンロの切り替えを判断する方法やその金額についてまとめています。
ガスコンロは2種類ある
ガスコンロは「プロパンガス用」と「都市ガス用」に分かれており、それぞれタイプの合っていない環境では使うことができません。
今まで使っていたガスコンロがプロパン用で、引越し先が都市ガスだった場合は、コンロの買い替えや部品交換が必要となります。
無理やり使えないの?
買い換える費用がもったいないから同じものを使いたいという人もいますが、これは非常に危険な行為です。プロパンと都市ガスでは仕組みが違い、合わないガスを使うと不完全燃焼が起きます。
不完全燃焼の状態でしばらく使うと一酸化炭素中毒になるリスクがあり、最悪の場合は死亡してしまいます。
命は無事でも、脳機能障害になってしまうこともあります。
ガスコンロの費用は5,000円~20,000円程度なので、素直に部品交換や買い替えをしたほうがいいでしょう。
ガスコンロの種類を判定する方法
今使っているガスコンロが何ガス用のなのかは簡単に判定できます。
ガスのラベルをチェック!
ラベルに書かれている単語がガスの種類を表しています。
都市ガス、天然ガス、12A13A
→都市ガス用のガスコンロ
プロパン、LPガス、LPG、LP
→プロパン用のガスコンロ
自宅がプロパンか都市ガスかを見分ける方法
自分の契約しているガスの種類がわからなくなったり、もともとは別の家族が契約していたり、契約中のガスがどっちなのかを知る方法を紹介します。
家の外を見る
プロパンガスを使っている場合、家の周りにガスボンベが設置してあります。ボンベの有無を見ることでチェック可能です。
ボンベがある
→プロパンガス
ボンベがない
→都市ガス
ガス警報器を見る
ガス警報器はガスコンロの近くに設置されているはずです。警報機を見ることでも契約しているガスの種類を判断できます。
型番のチェックは必要なし!
位置を見るだけでOKです。
警報機が床の近くにある
→プロパンガス
警報機が天井の近くにある
→都市ガス
プロパンガスは重いため、ガス漏れしたときに下へ落ちます。そのためガス警報器は床の近くに設置されます。
いっぽう都市ガスは軽いため、ガス漏れしたときに天井に上がっていきます。そのため警報機は天井近くに設置されています。
ガスコンロの改造で節約、は待って
対応外のコンロを使えるようにすることをガスコンロの改造と呼びます。
改造というと勝手に改造する非公式なイメージがありますが、コンロの改造は公認です。
ガスコンロメーカーに頼むと改造してくれます。
いくら安くなるか
ガスコンロの改造費用は使っているコンロやメーカーによっても異なりますが、約1万~2万円が一般的な値段となります。
ここで注目したいのが、2万あるなら新しいガスコンロが買えるという点です。
つまり、安くなることを目的に改造しても節約にならないわけです。それどころか、逆に高くついてしまうこともあります。
改造ってどんなことをするの?
都市ガスとプロパンガスでは圧力が異なります。ガスの圧力を表す単位はパスカル。
天気予報で気圧を表すヘクトパスカルと同じです。
※1パスカル=0.01ヘクトパスカル
都市ガスとプロパンではパスカルが違うため、整圧器(ガバナー)を使って調圧します。また、ダンパー(火をつけるときに回すところ)の交換、ガスノズルの交換もします。
コンロの買い替えは最低いくら?
この記事を公開した時点で1番安いプロパン用がこちら。
この記事を公開した時点で1番安い都市ガス用がこちら。
現時点ではどちらも2万円以下で買えます。
平均評価が4.5以上の高機能・人気機種であっても3万円あれば買えるため、2~3万円の予算があれば十分に高性能のコンロを買うことができます。