ある旦那が言った
- 家には上司が居ないんだから楽だろう
- 家事なんて時給にしたら500円程度の仕事だ
- どうせお菓子食べながらテレビ見てるんだろ?
家事についてまるでわかってない! と反論したくなるような言葉……。
これは、そんな旦那さんに読んで欲しい、家事の大変さをテーマにしたコラムです。
家事とは
家事と言っても色々ありますが、ここでは以下のようなことを総称して家事と呼びます。
- 食器洗い
- 洗濯
- 掃除(部屋、風呂、トイレ)
- 料理
- 買い物
この5つを中心とした(それ以外を含む)家の仕事すべてが家事です。
家事は何が大変なのか
1番大変なのは”内容”じゃない!?
「洗濯だって洗濯機があるし、買い物だって車があるし、全部機械にやって貰って何が大変なんだよ?」
旦那さんのこういった批判は、家事の仕事内容(作業内容)に対して発せられます。しかし、家事で1番大変なポイントは作業内容ではありません。
もし家事が1年に1度しかないなら誰も苦痛に感じないでしょう。逆に言うと、たまぁ~~に手伝ったくらいじゃ家事の大変さはわからないということです。
どこまでも終わらない
家事は会社のように休みがありません。365日、ずっと家事がつきまといます。
「お弁当を買ったり、掃除をしない日もあるじゃないか」
だけど、コップを洗ったりはしますよね。それに、冷蔵庫を見たときに次の日の献立を考えなきゃいけないかもしれない。1分でも家事をやってしまったら、それは家事が休みの日ではないんです。
本当の休みとは、その事柄から解放される日です。
家事のことを考えてもいいし、考えなくてもいい。
会社のことを考えてもいいし、考えなくてもいい。
ある事柄から自由になれる状況が休みなんです。月に2回だけでも完全な休みがあれば、よりよい家事ができるはずです。
やる気の消耗
家事は朝起きたときに始まり、夜寝るまで続きます。1つ1つの作業が短時間だったとしても、1日にかけて分散しているんです。
嫌な作業は始めるときに1番パワーを使います。
集中して取り掛かってしまえば意外に早く終わったという経験は誰にでもあるでしょう。家事の場合、この集中して終わらせるということが基本できません。
やっと集中できたと思ったら家事が終わって集中が切れる、また集中したら集中が切れるの繰り返しなんです。
家事のやり方について
「休みが欲しいなら前の日に2日分やればいいじゃん。やる気が出たときにまとめてやるように工夫しろよ。こっちは会社で改善、改善なんだからさ」
作業時間と改善時間
改善が苦手な主婦(主夫)のパターン
作業に追われていると、やり方を改善する時間はなかなか取れないものです。小さな改善(皿を浸け置き洗いする等)はできても、大きな改善(根本的なやり方の改善)は難しいです。
社内で改善活動ができるのは業務内容に改善が含まれているから。代表的な例だと会議がそうです。
家事は毎日の作業なので、会議をやろう(1人で自主的に)という余裕が持てないのが実情です。
改善がデキる主婦(主夫)のパターン
家事は何年、何十年も継続していかなくてはなりません。それをやってきた家事のベテランの方々は、もう既に改善をやり尽くしているでしょう。
「やる気が出たときにまとめて」なんて言われても、台所に置ける食器には限界があるし、どんどん、洗って拭いて片付けていかないと回りません。
得手不得手がある
「改善しろよ、出来るように努力しろ!」
なんて口で言うだけでは問題は解決しません。
改善が苦手な人にしてみれば改善の仕方がわからないし、家事のベテランにしてみれば出来る限り改善が済んでいるのです。
まとめ
それも含めて主婦の仕事だ!派
外の仕事をやっているから家の仕事は任せているんだ。だから手伝わない!
もちろんこういう考え方もありますね。
家事が専業なのか、兼業なのか。
収入(生活)に余裕がどれくらいあるのか。
子供がいるのか、いないのか。
各家庭によって状況が違うので、色々な考えがあると思います。
だから「手伝ったほうが“良い”」とか「こういう旦那や主婦が“悪い”」ということを言いたいわけではありません。
『外の仕事が大変なのを知っています。いつもお疲れ様です』
『家事が大変なのを知っています。いつもお疲れ様です』
こんな風に、お互いが言い合えたら素敵だと思うので、「家事なんて簡単だ」という旦那さんに大変さをわかって欲しいという記事でした。
ヒントが欲しい!派
結婚したばかりで家事がよくわからなかったり、改善するためのヒントが欲しいかたもいると思います。
そんなかたは引き続きこの記事をお読み下さい。
我慢しない家事
夫婦が協力してお互いが我慢しない環境を作っていくと快適な夫婦生活に近づきます。
具体的なやり方は「節約カルマ」と同じです。
我慢しないことをベースに考えていきます。
得意な人が改善しよう
もし改善案があるのなら、何が大変なのか、どんなことを我慢しているのかを聞いて、できるだけ我慢しないようなやり方を提案します。
改善者は、家庭内におけるコンサルタントです!
具体例1
たとえば365日休みがないことが不満だったとしましょう。
この場合、夜の食器洗いは旦那が担当などと作業を割り振っても解決しません。
休みがないことが不満なら1分たりとも家事をしない日を作るというのが解決方法です。
具体例2
一人で家事をやってる感、家事の大変さを理解してくれないことが不満だった場合はどうでしょう。今度は休みの日を作っても駄目です。
家事について理解する。そして家事を分担して手伝う。というのが解決方法です。
具体例3
ご飯の献立を考えるのが大変という人も多いです。この改善については我慢しないことをベースに考える過程を紹介します。
献立を考えるのが大変
そんな人が居たらあなたはどんなアドバイスをするでしょうか。
家事について知らない人ならこう言うはずです。
「レシピ本を買えばいいじゃん」
これでは問題は解決しません。節約カルマ的な思考もできていません。
なぜその思考では駄目なのか
何を我慢しているのか(大変に感じているか)を把握していないからです。我慢を減らすことが目的なのに、何が我慢なのかわからなければどうしようもありません。
なぜレシピ本じゃ駄目なのか
食材の値段が変わるからです。献立を考えるのが大変な理由はそこです。
お金が無限にあるならレシピ本の通り買ってくればいいですが、それをやってしまうと家計が回りません。
理想の献立
- 今日はカレーにしよう!
- 材料はコレとコレ!
現実の献立
- ○○を作りたい!
- でも今時期は○○が高いし……。
- スーパーに行って考えよう!
- あ、コレが安いから、コレとコレを作って~~。
- アレの賞味期限が切れそうなんだった!
- 小麦粉はあったはずだから……。
レシピ本は価格変動、ストックの食材、ストックの賞味期限に柔軟な対応ができません。
節約カルマで改善
献立を考える回数をできるだけ減らします。
使うのは献立ストック!
献立をストックする
2ヶ月前の今日、何を食べたか覚えていますか?
大抵の人は覚えていません。つまり、今日が2ヶ月前と同じメニューだったとしても良いわけです。よく使う食材の入った献立をストックしておき、困ったらそれを作ります。
半分だけ考えない
週の前半
たとえば1週間のうち前半だけは決まったメニューにします。(第1週の月曜日はパスタ! 等を決めておく)
そのための材料を買って料理を作ります。
このとき、メニューが決まっているので献立を考えることはありません。
週の後半
1週間の後半は今までと同様に臨機応変に料理をします。余った食材を使ったりスーパーで安い食材を買い足します。こうすることで、献立を考える負担は半分になりながらも賞味期限を切らすこともなくなります。
まとめ
お互いが我慢しないように協力し合い、我慢しないことを目的に考えを巡らえるだけで、ほんの少しでも生活をよくすることができます。
家事だけでなく全てのことで暮らしやすい環境を作れたら、さらに素晴らしい夫婦生活が送れることでしょう。