余裕で騙せるんで(笑)

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今回は節約とは関係のない記事です。ネットにある情報の真偽についてちょっとしたエピソードを語ります。

むかし私がライターの仕事をしていたときのこと……。

※ライターとは
Webや雑誌に掲載するための文章を書く仕事。自分の専門分野の記事を書くか取材や調査結果で記事を書く。

依頼者と私の会話

依頼者「これを1記事500円で書いて欲しいんだけど」
私「医療系は私の専門ではありません。別途、専門書による調査が必要なので500円では無理です」

依頼者「調査とかいいから。取材も”禁止”ね」
私「それだと記事が書けませんが……」

依頼者「適当にネットで検索したやつコピーして、コピーしたのがバレないように固有名詞は消して」
私「”ちゃんと”しなくていいんですか?」

依頼者「デザインさえ綺麗にしとけば、読者は余裕で騙せるんで(笑)」
私「(ちょっと怒り)500円でいいので、こっちで勝手に調査してやりますね」

特定を避けるため内容は変えてますが、実際にこういうことがありました。このときは時間をかけて調査したあと記事を書きました。時給換算すると大損です。

なぜこういう状況になるのか

グーグルは「正しい情報」を1位に表示するわけではないから、です。
グーグルは「みんなが読む情報」を1位に表示します。

みんなはどんな情報を読むのか。
「文字が並ぶ専門サイト」ではなく、「画像がいっぱいあって見た目がキレイなサイト」を見ます。
さっきの依頼者が言っていた通りです。

検索する人は、そのことについて知らない人ですよね。つまり、間違った情報が書かれていてもわかりません。
「読者は余裕で騙せるんで(笑)」という考えの人たちに騙されます。

騙されないためには

Web上の文章を読むとき、それを書いたのは誰なのかをハッキリさせることです。

たとえば、この文章を含め、節約カルマットに投稿されたすべての情報は私が書いています。私を信用できれば読めばいいし、私を信用できなければ読まなければいいのです。

じゃあ、そのNaverまとめは誰が作ったのか、ブログは誰が書いているのか、一人なのか、複数人なのか。それを考えるようにすれば騙されることがなくなります。

見た目より人物

次の2つは厚別区にある病院です。(適当にピックアップしました。行ったことはありません)

一つ目は簡素なホームページです。二つ目は豪華なサイトです。このサイトを見ただけで「いい先生」なのかどうか見極めることはできませんよね。

大切なのは豪華か簡素かという見た目ではなく、人物(とその人物の考え方や想い)です。

文章から見分ける方法

見分ける方法はもう1つあります。
まずは問題。
次のAとBはどちらの文章が信頼できるでしょうか。

A.朱に染まる赤い色の果物としては、「りんご」「さくらんぼ」などのフルーツとして有名なものが当てはまるということになります。
B.「りんご」「さくらんぼ」は赤い果物です。

答えは……。

Bです。

Aの筆者に、なぜ「赤い果物」を「朱に染まる赤い色の果物」と表現するのか聞きました。文字数で収入が増えるからだそうです。

「赤い果物」は4文字なので4円、後者は11文字なので11円。Aの筆者は1文字あたり1円で契約をしてるんですね。何をどう伝えるかよりも文字数を増やすことを優先している状態です。これでは情報を信頼できません。

まとめ

ブログやツイッターなど、誰でも気軽に始められるからこそ情報の真偽が複雑になっています。発信者を確認するクセをつけておけば、デマに振り回される危険性を減らせます。