エアコンの電気代について解説します。
「冷房代を節約したい」「27度、28度、29度の温度ごとの電気代を知りたい」という人向けです。
後半からは7つの節約テクニックも紹介しています。
エアコン電気代の一覧表
設定温度 | 1時間 | 8時間 | 30日 |
---|---|---|---|
26度 | 17.28円 | 138円 | 4140円 |
27度 | 14.25円 | 114円 | 3420円 |
28度 | 11.23円 | 90円 | 2700円 |
29度 | 9.2円 | 74円 | 2220円 |
※電気代単価……1kw:28.8円で計算
エアコンの電気代は、4つの組み合わせで決まります。
- エアコン性能
- 外気温
- 住んでる地域
- 契約した電気の単価
なので、上記の表は設定温度ごとの電気代の目安になります。
つけっぱなしの電気代
今度は24時間つけっぱなしにした場合です。
設定温度 | 24時間 | 24×30日 |
---|---|---|
26度 | 415円 | 12450円 |
27度 | 342円 | 10260円 |
28度 | 269円 | 8070円 |
29度 | 220円 | 6600円 |
冷房の電気代は気温で決まる
電気代を大きく左右するのが外の気温です。
ある日の実験データ
初夏の気温で実験したデータを元に電気代を算出しました。
1日で8時間クーラーを使った場合です。
最高気温が24度以下の日
- 27度:54円
- 28度:41円
- 29度:28円
最高気温が25度以上の日
- 26度:105円
- 27度:86円
- 28度:68円
設定温度が同じでも、外の気温によって料金が変わっています。
タイミングで電気代が変化する
エアコン冷房は、その瞬間、瞬間によって消費電力が違います。
- 起動直後
- 15分後
- 30分後
計測タイミングで電気代が変わります。
冷房を節約する温度は28度ではない
実は、28度設定と節約は関係ありません。
28度というのは環境省が決めた数字です。
これは、二酸化炭素を減らすための設定です。
節約できる温度を決めたわけじゃないんです。
節約できる温度設定は?
外の気温に近い温度に設定すると、電気代を節約できます。
猛暑日(気温が35度以上)なら
→30度くらいまで上げないと電気代は下がらない
気温が29度なら
→28度設定でも電気代が安くなる
エアコン冷房の節約テクニック7
1.設定をオートにする
オートは自動的に「弱」と「強」を使い分けてくれます。
最も効率よく部屋を冷やせます。
※最近のエアコンは賢いので効果的です
2.風の方向を上向きにする
冷たい空気は、上から下に向かって落ちます。
風を上向きにすると、部屋全体を冷やせます。
3.エアコンの前に5分だけ扇風機をつける
- 扇風機をつける
- 窓の外に向かって風を送る
- 室内の空気を外に逃がす
これをやると、エアコン起動時の消費電力を抑えられます。
4.室外機に日除けパネルを乗せる
室外機に直射日光を当てないようにします。室外機が冷えると電気代が安くなります。
5.室外機の出口を塞がない
室外機の周りにものを置かないようにします。
室外機は、熱を外に排出する機械だからです。
出口を塞ぐと、熱を排出できなくなり、クーラー代が跳ね上がります。
日除けパネルを上に被せるだけにし、周りを囲わないようにしましょう。
6.「弱冷房除湿モード」を使う
エアコンのモードを変えると、電気代を安くできます。
弱冷房除湿 | 安い |
---|---|
冷房 | 普通 |
再熱除湿 | 高い |
「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の見分け方は次のページでまとめました。
7.冷やすグッズを使う
以下のようなグッズを使い、エアコンの使用頻度を減らします。
- 保冷剤
- 冷えピタ
- 冷却タオル
冷却タオルはおすすめです。
水に濡らすだけで何度もでもえて、冷たさが長く続きます。
※冷却タオル……気化熱(水分が蒸発するときに気温を下げる)の仕組みを使ったタオルです
以上、エアコンの設定温度と電気代の関係でした。冷房の電気代を安くしたいときの参考にしてみてください。