※本ページは、集まりやレクリエーションの場で使われる「なぞなぞ」を紹介する内容です。医療的な内容・目的は一切ありません。本記事の内容は私が実際に介護をした経験・レクを企画した経験を踏まえて掲載しています。
👆こんな悩みはありませんか?
そういった悩みは視覚や運動能力に頼らないレクリエーションで解決できます。
本記事「なぞなぞ完全ガイド」で紹介するテクニックを使えば、なぞなぞに限らず、レクリエーションを盛り上げる進行のコツを身につけることができ、介護レク現場でよくある困りごとの解決にもつなげることができるはず!
ほかのスタッフからも「レクが上手いひと」と思われるような”考えかた”や”進めかた”を、なぞなぞ問題と一緒に紹介します。
\こんな人におすすめ/
- レク担当になったばかりの新人さん
- 大人しい性格で人前に出るのが苦手なかた
- レクの企画づくりで悩んでいるかた
👉大事な3ポイント
- レクの失敗は担当者のせいではなく、多くの現場で共通する悩み
- 「味方をつくる」で楽々盛り上げ
- レクの目的を用意すると利用者様のモチベーションが向上する
なぞなぞレクが「介護現場」で最強な5つの理由
「なぞなぞなんて、子供だましじゃない?」もしそう思っているなら、それは非常にもったいないことです。
実は、クイズやなぞなぞは介護現場において「最強のコミュニケーションツール」になり得ます。単なる暇つぶしではなく、生活の質をアップさせる理由を3つのポイントで解説します。
視覚や運動能力に頼らず「耳だけ」で誰でも参加できる
介護レクリエーションで一番の悩みどころは利用者様ごとの身体状況の差ですよね。 「風船バレー」や「玉入れ」は盛り上がりますが、体の動かしにくいかた、目が見えにくいかたにとっては参加のハードルが高く、疎外感を感じさせてしまうリスクもあります。
一方、なぞなぞに必要なのは耳(聞く力)だけです。
- 座ったままでも同じように参加できる
- 目の見えにくい状態でもハンデを感じにくい
- ルール説明が不要で、その場ですぐに理解できる
「体が動かしにくいから」とレクを諦めていた利用者様でも参加できることがクイズやなぞなぞのメリットです。
準備物ゼロ!隙間時間でもすぐに始められる手軽さ
現場のスタッフにとってレクの準備は大きな負担ですよね。画用紙を切ったり、小道具を作ったり……。
しか~たなく、業務時間外に準備をしていませんか?
- レク担当に任せきりで他スタッフがフォローしてくれない
- レクに必要な道具を買う予算がない
- プライベートでもレクのことを考えなければいけない
なぞなぞレクの素晴らしい点は準備なしで成立すること。時間の決まった集団レク以外にも、急な予定変更で時間が空いてしまった時の「つなぎ」としても優秀です。
- 入浴の待ち時間に:「お風呂が空くまで1問だけやりましょうか」
- 食事前の口腔体操のあとに:「ご飯の前に、食べ物のなぞなぞです」
- 送迎車の中で:「到着まで頭の体操をしましょう」
道具なしで始められることがクイズやなぞなぞの大きなメリットですね。
正解を出さなくても「参加したこと」になる
多くのレクリエーションは、「できた・できなかった」がはっきり分かれます。しかし、なぞなぞは違います。答えが分からなくても、
- 考えた
- 予想した
- 途中まで話した
この時点で、すでに参加が成立しています。「当たらなくてもいい」「途中で止まってもいい」という空気感をつくることで普段は発言の少ない利用者様も声を出しやすくなります。
聞くだけで、頭の中に“映像”が浮かぶ
なぞなぞは、紙や道具がなくても成り立ちます。その代わりに使われるのが「言葉」と「想像」です。
「小学生の冬休み、家の中にあった甘いものは?」
こう聞かれた瞬間、多くの人は無意識に昔の風景や生活の場面を思い浮かべます。
目で見なくても、体を動かさなくても、頭の中では自然とイメージが動き出す。この「聞くだけで世界が広がる感覚」が、介護現場ではとても相性がいいんです。
スタッフが頑張らなくても「予定調和」で盛り上がる
なぞなぞは、いくつかの盛り上がりポイントがあります。
なぞなぞが始まる前の導入、答えを間違ったとき、答えを聞いた瞬間の「ああ、そういうことか!」という反応など……。
この瞬間、
- 笑いが起きる
- 周りの人と目が合う
- 「それは思いつかなかったね」と会話が生まれる
スタッフがアドリブで頑張らなくても1本の道を辿るだけで成立する。これがクイズやなぞなぞの大きなメリット。
具体的な方法「予定調和で盛り上げる方法」は記事の後半で紹介します。
【進行のコツ】全員が楽しめる!盛り上がるなぞなぞの出し方
予定調和で盛り上げる方法……の前に、一般的な介護レク・なぞなぞレクのコツを紹介します。
なぞなぞレクが盛り上がるか、それとも「シーン」としてしまうか。その分かれ道は、司会役のちょっとしたサポートにあります。
「間違えたら恥ずかしい」「試されているようで嫌だ」と不安を感じる利用者様・入居者様がいても、全員が安心して参加できるような進行のテクニックを紹介します。
導入が9割!場の空気を温めるテクニック
集団レクをするにあたって大切になるのが導入です。いきなり「パンはパンでも」と始めたり「今日はなぞなぞをします」と始めるよりも、心の準備をしてからのほうが参加しやすくなります。導入ポイントを2つ紹介します。
1.注目を集める「みんなで拍手」
「まずは深呼吸をして、手を3回叩きましょう! いいですか? みんでタイミングを揃えますよ? ぜったい1回で揃えましょうね! せーの、パン、パン、パン!」
これだけでバラバラだった利用者様の意識がスタッフに向き、一体感が生まれます。
2.目的を伝える
「◯◯のために頭の体操をします」「◯◯のために5問連続でなぞなぞに挑戦して貰います」といいうように”◯◯のために”という部分を伝えてください。適切な◯◯は状況ごとに違いますので、施設のスタンスや利用者様の状態に合わせて考えてみてくださいね。
※レクの沈黙が怖いかた、盛り上げに不安があるかたは以下の記事も参考にしてみてください👇
「答え」より「会話」を楽しむ!ヒントの出し方テクニック
なぞなぞレクの基本は正解を当てることではなく「あーでもない、こーでもない」と会話することです。すぐに正解が出ない時こそ、スタッフの腕の見せ所。ヒントを出しながら会話を広げるチャンスです。効果的なヒントの出し方を3つ紹介します。
連想ヒント(五感に訴える)
「甘い匂いがしますよ」「色は真っ赤です」「秋になると食べたくなりますね」 のように五感(見る・聞く・触る・嗅ぐ・味覚)で感じられるヒントを出すことで想像力を刺激します。
ジェスチャー・擬音
「シャキッ!といい音がします」「(食べるマネをして)こうやって皮を剥きます」のように感覚的な情報を増やして視覚からもヒントを伝えます。
人物に関連付ける
「◯◯さんが好きな野菜ですよ」「◯◯さんがやっていた仕事に関係ありますよ」のように昔を思い出すことを促します。お喋りができるかたであれば「私がやっていた仕事は◯◯です」のようにほかの参加者に向けてヒントを出してもらいます。
よくお話される利用者様・入居者様を味方にすると話が広がりやすいですし、参加者同士のエピソードを聞くことで共感も生まれ、楽しい雰囲気になります。
※会話を盛り上げるヒントの出しかたを知りたいかたは以下の記事も参考にしてみてください👇
正解が出なくてもOK?盛り下がりを防ぐ「職員のリアクション」
レク担当者が一番恐れるのは問題を出した後の「沈黙」ではないでしょうか。しかし、恐れる必要はありません。もし答えが出なかったり、不正解が続いたりしても、スタッフのリアクションでカバーできます。
不正解が出たら盛り上げチャンス
たとえば、リンゴが答えの問題で「みかん」と答えてしまった場合です。
「あー! 惜しい! みかんも美味しい! でも今日はもうちょっと大きい果物なんです!」
このように不世界を否定せずに受け止めてポジティブに返します。
誰も答えられないときはスタッフの負け
「正解はリンゴでしたー。正解まであと一歩のところまで来てたんですけどね。私の問題が難しすぎちゃいました! はりきり過ぎましたね!」
「答えられなかった利用者様・入居者様」という視点を「問題を難しくしちゃったスタッフ」という視点に変えてあげます。これなら笑い話として次の問題に進めますね。
それではここから「高齢者向けなぞなぞ問題集」を紹介します。40問用意したので介護レクの現場にあった問題を選んでみてください。
★高齢者向け脳トレ!会話も弾むクイズ&なぞなぞ問題集
【導入】正解なしで盛り上がる「どっち派?」&会話ネタ(10問)
会話が自然に弾み、かつ「自分のこだわり」を語ることで自尊心も満たされる10問です。進行役(MC)のかたが話を広げるための「ひとことヒント」も用意しました。
目玉焼きには何をかける?
選択肢
A 醤油
B ソース
C 塩コショウ
D マヨネーズ
朝ごはんはどっち派?
選択肢
A ごはん(和食)
B パン(洋食)
あんこ(お饅頭)はどっちが好き?
選択肢
A つぶあん
B こしあん
うどんとそば、どっちが好き?
選択肢
A うどん
B そば
好きな季節はどっち?
選択肢
A 春(桜・お花見)
B 秋(紅葉・食欲)
好きなペットはどっち?
選択肢
A イヌ
B ネコ
C そのほか
旅行に行くならどっち?
選択肢
A 山(温泉や紅葉)
B 海(景色や海鮮)
たい焼き、どこから食べる?
選択肢
A 頭から
B しっぽから
C 背中やお腹から
もしも宝くじで1億円当たったら?
選択肢
A 貯金する
B 豪遊する
C 誰かにあげる
生まれ変わるならどっち?
選択肢
A 男
B 女
C 性別に縛られず生きてみたい
※認知症のかたの思い出を引き出せる問題を知りたいかたはこちら👇
【初級】リズムよく答える「ことわざ・常識」クイズ(10問)
反射的に口から出るような、ことわざや定番フレーズの問題を集めました。MCのかたが「せーの!」と合図を出して、全員で声を合わせる形式がおすすめです。問題を出す前・問題を出したあとに言うMCの一言フレーズも併せて用意しました。
「犬も歩けば?」「棒にあたる!」「猿も木から?」「落ちる!」とスポーツ感覚で楽しんでみてください。
犬も歩けば……?
👉棒(ぼう)にあたる
猿も木から……?
👉落ちる
笑う門(かど)には……?
👉福(ふく)来たる
鶴は千年、亀は……?
👉万年(まんねん)
猫に……?
👉小判(こばん)
鬼に……?
👉金棒(かなぼう)
壁に耳あり、障子(しょうじ)に……?
👉目(め)あり
桃太郎が生まれたのは、何の中から?
👉桃(もも)
日本一高い山は……?
👉富士山(ふじさん)
夕焼け小焼けの……?
👉赤とんぼ
記憶を呼び覚ます「昭和の値段・暮らし」クイズ(10問)
問題
問題:昭和30年代、中華そば(ラーメン)1杯の値段はおよそいくら?
選択肢
A 300円以下
B 500円
👉A 300円以下
問題
問題:昔の「100円札」に描かれていた偉人は誰?
選択肢
A 聖徳太子や板垣退助
B 織田信長や豊臣秀吉
👉A 聖徳太子や板垣退助
問題
問題:昭和30年代、「三種の神器」と呼ばれた家電は「テレビ」「冷蔵庫」と、あと1つは?
選択肢
A 電子レンジ
B 洗濯機
👉B 洗濯機
問題
問題:昭和40年代、銭湯(お風呂屋さん)の入浴料はおよそいくら?
選択肢
A 100円以下
B 420円以上
👉A 100円以下
問題
問題:昔の学校給食で出た、独特の匂いがするミルクのことを何と言う?
選択肢
A 脱脂粉乳(だっしふんにゅう)
B ヨーグルトミルク
👉A 脱脂粉乳
問題
問題:昭和33年に完成した、当時の日本一高い塔は?
選択肢
A 東京タワー
B 通天閣
👉A 東京タワー
問題
問題:昔の電話機、「黒電話」で電話をかける時にすることは?
選択肢
A 指でダイヤルを回す
B 画面をタッチする
👉A 指でダイヤルを回す
問題
問題:昭和39年、東京オリンピックの年に開通した乗り物は?
選択肢
A リニアモーターカー
B 東海道新幹線
👉B 東海道新幹線
問題
問題:蚊(か)を退治するために、夏に火をつけて焚くものは?
選択肢
A 蚊取り線香
B アロマキャンドル
👉A 蚊取り線香
問題
問題:昭和の時代、街頭にあった赤い公衆電話。途中から10円で3分になりましたが、最初は10円で何分話せた?
選択肢
A 無制限(かけ放題)
B 5分まで
👉A 無制限(かけ放題)
もっと昭和の問題を知りたいかたはこちら👇
【季節】今月のレクですぐ使える!行事なぞなぞ(12問)
【1月】
問題:お正月に飾る、大小2つのお餅を重ねて、一番上にミカンを乗せたものは何?
👉鏡餅(かがみもち)
【2月】
問題:2月3日の節分で「鬼は外、福は内」と言って投げるものは何?
👉豆(福豆・大豆)
【3月】
問題:3月3日は女の子のお祭りです。赤い階段に並べるお人形は何?
👉お雛様(ひな人形)
【4月】
問題:春に咲くピンク色の花で、その木の下でお酒を飲んだりお弁当を食べたりする花は何?
👉桜(お花見)
【5月】
問題:5月5日のこどもの日に、屋根より高く空を泳ぐ、魚の形をした飾りは何?
👉鯉のぼり
【6月】
問題:梅雨の時期に咲く花で、青や紫、ピンクなど色が変わり、別名「七変化」とも呼ばれる花は何?
👉アジサイ(紫陽花)
【7月】
問題:7月7日の七夕で、願い事を書いた短冊を吊るす植物は何?
👉竹(笹)
【8月】
問題:夏の夜空に「ヒュー、ドン!」という音とともに咲く、大きな光の輪は何?
👉花火
【9月】
問題:秋の真ん中、十五夜にお供えする、白くて丸い食べ物は何?
👉月見団子
【10月】
問題:秋に行われる学校行事で、玉入れや綱引き、かけっこをして競うものは何?
👉運動会(体育祭)
【11月】
問題:子どもの成長を祝う行事で、3歳、5歳、7歳にお宮参りに行くことを何と言う?
👉七五三(しちごさん)
【12月】
問題:大晦日(12月31日)に、「細く長く生きられますように」と願いを込めて食べる麺類は何?
👉年越しそば
※もっと季節ごとの問題を知りたいかたはこちら👇
ちょっとひねった中級なぞなぞ(8問)
問題
問題:どんなに急いで走っても、足元についてきてるものってな~んだ?
👉自分の影(かげ)
問題
問題:毎日「新聞」の中に入っている鳥はな~んだ?
👉キジ(記事)
問題
問題:使わないときは細くなって、使うときに大きくなるものってな~んだ?
👉傘(かさ)
問題
問題:火星は赤い色をしています。同じ赤色でも酸っぱい星ってな~んだ?
👉梅干し(うめぼし)
問題
問題:大柄(おおがら)な人も、小柄(こがら)な人も、みんな1つずつしか増えないものってな~んだ?
👉年齢(歳をとる)
問題
問題:「かめ」はかめでも、パチリと写真を撮るのが好きなかめはな~んだ?
👉カメラ
問題
問題:自分のものなのに、自分よりも他人がよく口にするものってな~んだ?
👉名前
問題
問題:足が4本あるのに、歩けない家具ってな~んだ?
👉椅子(またはテーブル)
※利用者様の状態にあわせてオリジナル問題をつくりたいかたはこちら👇
【実体験】なぞなぞ介護レクを予定調和で盛り上げる方法
ここからは私が実際に手品のレクをやり続けて身につけたテクニックです。多いときには30人以上の前に立って手品をしました。
- 失敗したらどうしよう
- 恥ずかしい
- 盛り上がらなかったら嫌だな
このような不安がいっぱいある中で、1番怖いのがスベることでした。盛り上げようと思って冗談を言ったのにスベると「何もしないほうがマシだった」と思ってしまいます。
そんなメンタルを克服するために身につけたのが予定調和の盛り上げです。あらかじめ、やることを決めておいてどう転んでも成功っぽく魅せる方法です。
同じように人前に出てレクをするのに不安があるかたは試してみてください。
ステップ1:レクをする意味・目的を共有する
たとえば一般的な大人のかたに「なぞなぞをします。鼻の長い動物ってな~んだ?」と声をかけると、最初の1問目は驚きながら「ぞう?」と答えてくれるかもしれません。ただ、これが3問・4問と続くと、人によっては戸惑いや違和感を覚えることもあります。
なぞなぞ自体が悪いわけではなく「なぜそれをするのか」が伝わっていないと「どういう意図なんだろう?」と感じてしまいますよね。
高齢者のかたから「簡単ななぞなぞをやらされるとバカにされているような気がする」という意見もありました。こちらとしては楽しんで貰いたいという気持ちがあるのに、利用者様・入居様が不快になるともったいないですよね。
そこでポイントになるのがレクの意味づけです。
たとえば、次のような導入があると大人同士・友達同士であっても「なぞなぞ」が成立します。
👉「このなぞなぞ、5問やると恋愛傾向がわかるんだって。じゃあ第1問!」(心理テストという目的がある)
👉「こないだ子どもに出されたなぞなぞがくだらなくてさ」(エピソードの共有という目的がある)
このように「なぜ今これをやるのか」が伝わると、参加側も気持ちが乗りやすくなりますよね。どんな意味づけが合うかは、施設の方針や利用者様・入居者様の雰囲気によっても異なるので、現場の状況に合わせて工夫してみてください。
ステップ2:一体感を作りながら雰囲気をつくる
先ほど紹介した「まずは深呼吸をして、手を3回叩きましょう!」のフレーズですが、これには続きがあります。
「まずは深呼吸をして、手を3回叩きましょう! いいですか? みんでタイミングを揃えますよ? ぜったい1回で揃えましょうね! せーの、パン、パン、パン!…って言ったら手を叩いてください。あ、まだですよ。早いなぁ~。……せーのッて言ったらですからね。まだまだまだ。じゃあいきます。(身振り手振りをつけて大きな声で本番の)せーのッ!」
このように適度に冗談を混ぜて盛り上げる展開をつくっておけば、空間が柔らかくなるので進行がしやすいですし、レク内容がありきたりでも気持ちが乗りやすくなります。
ほかにも鉄板の盛り上げ展開を紹介しますね。
盛り上がりのお手本
「はーい、これからなぞなぞをしたいと思いまーす。誰かが正解したときに盛り上がったほうが楽しいですよね。そこで! まず私が、盛り上がりのお手本をやりまーす」
「(拍手しながら)わー、すごいぃぃぃ。正解だー、すごーい、やっほーーー」
「はぁはぁ…(わざと息を切らしながら)これぐらい楽しそうにお願いしまーす」
「では第1問!」
ここまでが前フリです。でもやっぱり、テンションを高く「やっほー」とするのって恥ずかしいですよね。笑いが起きたら成功ですが、もしスベったらどうしようって思います。
ここで登場するのがスベり対策の「はぁはぁ…」です。
じつは息を切らす演技をするとスベっても無効化されやすいんです。「ウケ狙いじゃなくて一生懸命やっただけですよ」となるので、そのまま何事もなかったように本題に進められます。
正解したときが盛り上げチャンスです。皆様に目線とジェスチャーで合図しましょう。手をパーにして下から上に上下させて「盛り上がってください」というジェスチャーをします。前フリがウケていた場合はちゃんと盛り上がります。
空気を読んでもらう
「はい、正解はリンゴでしたー。◯◯さんに拍手~。じつは、この問題を選んだのは私なんですけど、我ながらいい問題を選べたなぁーって。ちょっと聞いてみましょう。『空気を読んだ場合ぃ、◯◯さん、いい問題でしたか?』」
このように聞くと「いい問題だった」「そうでもなかった」のどちらの答えが返ってきても笑いが起こりやすいです。
いい問題だったと言われたら「あー空気を読んで頂いてぇ。ありがとうございます」
そうでもないと言われたら小声で「空気、くうき」って言います。それでも「いい問題」と言ってくれなければ「これは手厳しい、もっと頑張らないとダメですね」と言って次に進みます。
ステップ3:継続性を演出する
継続性のあるチャレンジを用意することで、同じレクをしても飽きにくくなります。
たとえば連続正解チャレンジです。
やりかたは簡単です。「5問出したうち1問でも正解できた日が連続どれくらい続いたか」を記録してボードに書いておき、なぞなぞを始めるタイミングで「今日も達成できたら連続何回です」と発表します。
このときのに意識したいポイントは「その記録は私のためですよー」と演出をすることです。利用者様・入居者様のスコアではなく介護スタッフのチャレンジ記録として紹介します。
「スタッフの◯◯さんが選んだ問題は正解チャレンジ3回ですねー。私は2回なので追いつけるように今日も問題を選んできました! 一緒にがんばりましょー!」といった感じです。
やっぱり、スタッフ自身が楽しんでいると、一緒になって楽しんでくれるかたが多いように思います。
以上のステップ1~3を意識しながら自分なりの進行台本(ルート分岐あり)をつくっておくと、少しの失敗があっても立て直せますし、盛り上がらなかったときにどうするかも決まっているので、安心してレクに取り組みやすくなります。
※レクの言葉かけNGワード・安心の言い換えフレーズを知りたいかたはこちら👇
まとめ
なぞなぞレクは、特別な準備や高いスキルがなくても、誰もが参加でき、自然と笑顔と会話が生まれる介護レクです。耳だけで参加でき、正解・不正解に縛られず、「考える過程」そのものが価値になる点は、まさに介護現場に適したレクリエーションだと言えるでしょう。
また、なぞなぞが盛り上がるかどうかは、問題の難易度よりも「進行のやりかた」と「職員の関わりかた」が大きく関わってきます。いろんな展開をあらかじめ想定して準備しておくことで、予定調和的に安定してレクを盛り上げられるようになります。
本記事で紹介した進行のコツや問題集は、すべて“今すぐ現場で使える”ことを目標にしました。短い隙間時間や人数が少ない日など、シチュエーションに合わせて気軽に取り入れてみてください。入居者様・利用者様の声が介護現場の空気をやさしく変えてくれるはずです。









