※本ページは、集まりやレクリエーションの場で使われる「なぞなぞ」を紹介する内容です。医療的な内容・目的は一切ありません。本記事の内容は私が実際に介護をした経験・レクを企画した経験を踏まえて掲載しています。
👆こんな悩みはありませんか?
そういった悩みは思い出ベースのバリエーション型レクで解決できます。
本記事「会話が弾むなぞなぞの作りかた」で紹介するコツを取り入れることで、なぞなぞ以外のレクリエーションにも応用できる企画力が身につき、レクアイディア枯渇に関する悩みの解消にもつながります。
仲間のスタッフから「レクの幅が広がったね」と自然に言われるような、現場で活かせる視点や工夫を紹介します。
\こんな人におすすめ/
- シフトの都合で毎回レク担当になることが多いかた
- 最近、レクがマンネリ化しているかた
- レク中に沈黙ができると焦ってしまうかた
👉大事な3ポイント
- レク企画が難しいのは、どの現場でも起きている共通のお悩み
- 五感(目、耳、鼻、肌、味)を刺激する
- なぞなぞ問題は思い出を広げるためのキッカケ
※高齢者向けなぞなぞ全問題は【介護レク】なぞなぞ完全ガイドをご覧ください。
認知症レクにおけるなぞなぞの役割は「正解」より「会話」
認知症のかたがいる介護施設の現場での「なぞなぞ」の位置づけは頭の体操です。目的は正解よりもコミュニケーションの充実。認知症のかたの中には失敗に対して敏感になっているかたがいますよね。「答えられない=恥ずかしい」と感じさせてしまうとレク自体が苦痛になりかねません。
大切なのは「ああでもない、こうでもない」と考えるプロセスと、答えが出た瞬間の「あー!そうだった!」というスッキリ感(アハ体験)の共有です。そこから昔話に花が咲けば、そのレクは大成功です。
ここからはアハ体験・ひらめき・発想を刺激するテーマ選びについて紹介します。
盛り上がるテーマ選び|高齢者の記憶を刺激するジャンル3選
最近の記憶を思い出しづらい状態であっても昔の記憶(長期記憶)は比較的、保たれていることが多いですよね。この特性を活かし、思い出を引き出すトリガーとなるような、テーマ選びをすることでスムーズな回答と会話に繋がります。
【昔の道具】黒電話・ミシンなど生活に根付いたもの
いまの若いスタッフには馴染みがなくても、利用者様が現役時代に使ったことのある道具・利用者様の両親が使っていた道具は最強のテーマです。
- 黒電話(ダイヤルを回す感触)
- ミシン(針が上下するリズム)
- かまど・七輪(火吹き竹で吹く動作)
- 蚊帳(かや)(吊るす時の光景)
これらは、言葉だけでなく「動作」のジェスチャーを交えながらヒントが出せるので回答へのハードルを下げられます。
【季節・行事】お正月・運動会など五感で感じる思い出
季節感をあまり感じられないかたは、季節の行事をテーマにすることで「今」を感じてもらうキッカケになります。
- お正月(お正月の遊び、獅子舞の音)
- 運動会(玉入れ、徒競走のピストル音)
- お風呂・銭湯(オケの音、石鹸の香り)
「甘い」「赤い」「音がなる」など五感に訴えるヒントに盛り込むと記憶が刺激されます。
【童謡・唱歌】歌詞やメロディから連想する言葉遊び
直近のエピソードは忘れてしまっても、音楽だけは根強く覚えているということがありますよね。童謡の一部を歌って「なぞなぞ」にするのも効果的です。
- 「うさぎ追いし かの山」→「ふるさと」
- 「夕焼けこやけの」→「赤とんぼ」
歌いながら問題を出すことでメロディからの連想で答えを思い出しやすくなります。
失敗しない難易度設定|状態とタイプに合わせた調整法
参加者全員が楽しめるようにするには利用者様の状態に合わせた「出し分け」が必要です。
判断力が保たれているかた:少し頭を使う「ひねり」を入れる
判断力や理解力が保たれているかたには、単純すぎる問題は「子供扱いされた」と不快感を与えてしまう可能性があります。少しひねりを加え、言葉遊びの要素を入れると効果的ですね。
- レをプラスした緑の野菜は?
- 間に「つ・ま・い」が入っている野菜の名前は?
な~んだ?
直近のことを覚えるのが苦手なかた向け:目の前にある物を題材にする
直前のことを覚えるのが苦手なかたであれば長い問題文よりも短い問題・その場にあるテーマの問題が向いています。口頭だけで説明せず、目の前にある実物や絵を見て貰いながらクイズにするのがポイントです。
(例)ボードの上にリンゴとミカンを置いてボードを傾け、「リンゴとミカン、どっちが先に転がるでしょうか?」といった問題を出します。
誰でも作れる!なぞなぞ問題文の「3つの基本型」とテンプレート
レク準備の時間を短縮するための3つの作成パターンを紹介します。
定番で分かりやすい「私はなんでしょう?」形式
モノになりきって自己紹介をするパターンです。
(例)
問題文:「私は四角い形をしています。朝、皆さんの顔を映します。洗面所にいます。さて、私はなんでしょう?」
答え: 鏡
想像力をかき立てる「3ヒント(連想)」形式
「私はなんでしょうクイズ」と似ている出題方法です。難しいヒントから徐々に簡単にしていくことで様々なレベルのかたが参加できます。
(例)
- どこの家にも、たいてい1つはあります。
- 大きな四角形の形をしています。
- 食材を冷やすための家電です。
専門用語でエピソードを引き出す「ニッチな単語」活用法
「個人の趣味や職業」に特化して問題をつくる方法です。共通の趣味を持つ利用者様や、特定の利用者様にスポットライトを当てたい時に有効です。
【裁縫が得意だった方向け】👇
【園芸が好きだった方向け】👇
【運転手だった方向け】👇
なぞなぞを立体的にする応用の出題パターン一覧
この項目では“口頭で問題を読む定番パターン”以外の出題パターンを一覧で紹介します。
香りのなぞなぞ1
五感の中でも嗅覚を刺激できる、なぞなぞ出題方法です。
やりかた:
- ティッシュ(1枚目)に正解の香水・芳香剤をかける
- ティッシュ(2枚目)に正解のものと同じ香水をかける
- ティッシュ(3枚目)に正解のものと違う香水をかける
- 利用者様に1枚目を嗅いでもらう
- 「同じ香りは2枚目と3枚目のどっちでしょう?」と2枚目・3枚目のティッシュを渡す
香りのなぞなぞ2
同じく香り・匂いをテーマにした問題です。
やりかた:
- 箱の中にレモンなどを入れる
- 箱を見ないように匂いを嗅いで貰う
- 「さて、この箱の中身はなんでしょう?」
重さのなぞなぞ
モノの重さを当てるなぞなぞです。
やりかた:
- 調理用はかり(キッチンスケール)を用意する
- たとえばチョコと飴玉(何でもいい)を用意する
- 「さて、どっちが重いでしょう? 指さしてください」とみんなに参加して貰う
- 重さを測って結果を発表する
理想はデジタルはかりを使わず、シーソーのようなモノを手作りすると視覚的にもわかりやすくなります。
レクがマンネリ化しない!作ったなぞなぞを「思い出」へ繋げるコツ
なぞなぞの正解が出たあとこそレクリエーションの本番。ここでの関わり方がスタッフの腕の見せ所です。
「懐かしい!」を引き出す具体的な質問の投げかけかた
答えが出たら、すかさず関連する質問を投げかけます。Yes/Noで答えられる質問から入り、徐々にエピソードを聞くようにすると語らいの雰囲気がつくれます。
答えがミシンの場合
- スタッフ:「○○さんは、ミシンでお洋服を縫ったことありますか?」(Yes/No)
- 利用者様:「縫ってたよ」
- スタッフ:「へえー!自分用ですか?それともお子さんの服ですか?」(選択式)
- 利用者様:「子どもた小さいときにね」
- スタッフ:「素敵ですね!どんな柄だったんですか?」(エピソードへ)
答えられなくてもOK!参加者全員で答えを共有する空気作り
正解した人だけにフォーカスを当てず、「懐かしい話題が出たこと」自体を全員で楽しむ空気を作ります。
- 昔は○○をしていたって本当ですか?
- これは私も知ってますよ、懐かしいですねぇ
- ○○をしたときってドキドキしませんでした?
などのようにスタッフが共感を広げることで、答えられなかったかたも会話の輪に入ることができます。
まとめ:なぞなぞ作りは「利用者様の歴史」を知ることから始めよう
良いなぞなぞを作る一番の近道は、利用者様のフェイスシートやご家族からの情報(職歴、趣味、出身地)を見直すこと。
- 「あのかたは元大工さんだから道具の名前を出してみよう」
- 「あのかたは東北出身だから、雪国の行事を出してみよう」
そのひと手間の思いやりが利用者様の目の輝きにつながり、スタッフにとっても「会話が弾んで楽しいレク」へと変わっていきます。ぜひ明日から具体的な「思い出ワード」をひとつ混ぜてレクを実施してみてください。
良い問題ができたら、次は本番での出しかたも大事ですよね。せっかくの問題も、出しかた一つで盛り上がりかたが変わります。認知症のかたへのヒントの出しかたも合わせてご覧ください。
高齢者向けなぞなぞ全問題はこちら👇



