※本サイトのリンクには広告(Amazonアソシエイト等)を含みます。

反応が薄い時は?認知症の方への「なぞなぞ」ヒントの出し方|会話を引き出す司会進行マニュアル

介護なぞなぞヒントの出し方 なぞなぞクイズ
介護なぞなぞヒントの出し方

※本ページは、集まりやレクリエーションの場で使われる「なぞなぞ」を紹介する内容です。医療的な内容・目的は一切ありません。本記事の内容は私が実際に介護をした経験・レクを企画した経験を踏まえて掲載しています。

もぐのすけもぐのすけ
質問をしても積極的に答えてくれない…
もぐきちもぐきち
どのレクにも文句しか言わない利用者様がいる…

👆こんな悩みはありませんか?

そういった悩みは思い出を引き出す「カニンガムの法則」で解決できます。

本記事「なぞなぞヒントの出しかた」で紹介するテクニックを実践することで、なぞなぞレク以外にも活かせる司会進行術が身につき、介護レク現場の「うまくいかない!」を減らすことができるはずです。

仲間のスタッフからも「利用者様が自分から話すようになった」と言われるような、利用者様の反応の引き出しかたを紹介します。

\こんな人におすすめ/

  • 介護レクが苦手なのにレク担当にされたかた
  • 参加者の反応が気になって進行に集中できないかた
  • 何をしたら楽しんで貰えるかわからないかた

👉大事な3ポイント

  1. 新人・ベテラン関係なく、「盛り上がらない…」は多くの現場で起きている悩み
  2. なぞなぞは楽しい時間をつくりだすキッカケ
  3. カニンガムの法則なら勝手に思い出トークが広がる

※高齢者向けなぞなぞ全問題は【介護レク】なぞなぞ完全ガイドをご覧ください。

  1. 答えが出ない時はどうする?「段階的なヒント」の出し方
    1. 言葉よりも伝わる!「ジェスチャー」と「オノマトペ」の活用法
    2. 選択肢を提示する「クローズド・クエスチョン」への切り替え
    3. あえてスタッフに答えてもらい「安心感」を作るテクニック
  2. 反応が変わる!わざと間違えて会話を引き出す「カニンガムの法則」
    1. なぜ「正しい質問」より「間違い」が会話を生むのか?
    2. 【実践例】季節のなぞなぞで「とぼけた間違い」を演じる方法
    3. 訂正がチャンス!「教えてくれてありがとう」で自尊心を高める
  3. 正解だけで終わらせない!思い出話へ繋げる「会話の広げ方」
    1. 正解が出た直後の「どっと湧く空気」を逃さないリアクション
    2. 「懐かしいですね」の一言から個人のエピソードを引き出すコツ
    3. 話が止まってしまった時の「関連ワード」連想ゲーム
  4. 利用者様が話しやすくなる司会進行・雰囲気作りのコツ
    1. 威圧感を与えない「立ち位置」と「目線の合わせ方」
    2. 聴き取りやすい「声のトーン」と「ゆっくりとした間」の重要性
    3. 全員に参加してもらうための「マイク回し」
  5. 耳が遠いかた・話すのが苦手なかたへの配慮と巻き込み方
    1. スケッチブックやホワイトボードを使った「視覚的なヒント」
    2. 頷きや手拍子だけでもOK!「参加している実感」を持ってもらう工夫
    3. 隣の席の方と相談してもらう「ペアワーク」の促し方
  6. まとめ:沈黙を恐れず「わざと間違える」勇気を持とう

答えが出ない時はどうする?「段階的なヒント」の出し方

なぞなぞを出題した直後の「沈黙」は司会者にとって一番怖い時間ですよね。焦らずに以下のステップでヒントを出していくと、利用者様の頭の体操をサポートできます。

言葉よりも伝わる!「ジェスチャー」と「オノマトペ」の活用法

認知症のかたの中には、言葉の意味を理解するのが苦手でも「音の響き」や「動き」には敏感に反応されるかたがいらっしゃいます。言葉だけの説明で反応が薄いときはオノマトペ(擬音語・擬態語)とジェスチャーを組み合わせるのが効果的です。

(例)答えが雷(かみなり)の場合
もとのヒント:「空から降ってくる、光るものです」
👉オノマトペのヒント:「空がピカッっとしてゴロゴロドーンっていう音が出ます」
👉ジェスチャーのヒント:「オヘソを取られないように(おヘソを隠すジェスチャー)」

このように五感に訴えるヒントを使うことで記憶の引き出しを開けやすくします。

選択肢を提示する「クローズド・クエスチョン」への切り替え

「これは何でしょう?」という質問(オープン・クエスチョン)は、答える自由度が高い分、利用者様の状態によっては負担が大きくなることも。

反応が薄いときは「Aですか?それともBですか?」という2択(クローズド・クエスチョン)に切り替えるのも一つの手です。

  • 「赤いものっぽい? 黄色いものっぽい?」
  • 「食べるものですか? 使うものですか?」

これなら「赤っぽいかな?」と答えやすくなり参加のハードルが下がります。

あえてスタッフに答えてもらい「安心感」を作るテクニック

どうしても答えが出ないとき、最後に頼れるのは他のスタッフの協力です。 事前に打ち合わせをしておき、「シーンとしたら○○さんが元気よく答えて(またはボケて)ください」と頼んでおきます。

誰かが発言することで場の空気が動き出して発言しやすい雰囲気になりますし、大きな声で間違える人がいることで「なんだ、間違ってもいいんだ」という安心感が生まれます。

反応が変わる!わざと間違えて会話を引き出す「カニンガムの法則」

ここが本記事の最大のポイントです。 「カニンガムの法則」とは、「人は、質問に答えるよりも、間違った情報を訂正したくなる」という心理効果のことです。これをレクに応用すると、驚くほど会話が弾みます。

なぜ「正しい質問」より「間違い」が会話を生むのか?

高齢者のかたは長年の人生経験を持った人生の先輩。ですがストレートに「教えてください」と聞かれると「そこまで詳しくないし」というモードに入ってしまうことがあります。

しかし、明らかに間違っている若者(スタッフ)を見ると「違うよ、それはこうだよ!」と教えたくなるスイッチが入ります。

これは、失われがちな「有用感(人の役に立っている感覚)」を刺激するため、普段無口なかたでも口を開いてくれる可能性が高いんです。

【実践例】季節のなぞなぞで「とぼけた間違い」を演じる方法

ここから具体的な間違えかたを紹介しますね。ポイントは「誰もがわかる、愛嬌のある間違い」をすることです。

(例)お正月のなぞなぞ

利用者様「……(沈黙)」
スタッフ「おせち料理に入ってる黒くて甘い豆って書いてあるんですけど、たぶん甘納豆のことですよね?」
利用者様「違う!(笑)黒豆だよ!」

このように、“わざと間違えた”とバレないラインで微妙に訂正したくなることを言うと、利用者様の「教えたいスイッチ」をオンにできます。

訂正がチャンス!「教えてくれてありがとう」で自尊心を高める

利用者様から「違うよ」と訂正が入ったら、すかさず感謝を伝えましょう。

「ああっ!そうでした、黒豆でしたね! ○○さん、教えてくれてありがとうございます! 助かりました!」

教える・教えられたという構図を作ることがスタッフとの信頼関係を深め、その後のレク進行をスムーズにします。

正解だけで終わらせない!思い出話へ繋げる「会話の広げ方」

なぞなぞレクの最終目標はクイズをキッカケに「コミュニケーションを取ること」とも言えますよね。正解後の話の広げかたこそ司会者の腕の見せ所です。

正解が出た直後の「どっと湧く空気」を逃さないリアクション

正解が出たときに通常の3割増しのリアクションで盛り上げると空気感を作りやすいです。ここで注意したいのは「盛り上げるリアクション」と「過度に褒めるリアクション」は別物だということですね。

過度に褒めるリアクション例
👉「わー、すごーい、こんなの正解できるなんて、本当にすごいですねー」

簡単なぞなぞで過度に褒めてしまうと利用者様にとっても違和感があります。

盛り上げるリアクション例
👉「お見事!正解です!!(大きく拍手をする)」

個人を褒めちぎるというよりは”場を楽しい空間にする”という意識を持ったほうがリアクションをとりやすいかもしれません。

「懐かしいですね」の一言から個人のエピソードを引き出すコツ

正解が出たら、すぐに次の問題に行かず、昔の思い出を語ることで頭の体操をする時間を取り入れましょう。

正解が「ランドセル」なら「懐かしいですね。いまのランドセルは人工の素材がつかれるみたいですけど、むかしはどんな素材だったんですか?」

正解が「運動会」なら「運動会といえば、私のうちのお弁当は豚肉のケチャップ炒めが入ってました。皆さんは何が好きでしたか?」

このようにキーワードから具体的な内容に広げるのがエピソードを引き出すコツです。

話が止まってしまった時の「関連ワード」連想ゲーム

もし話題が広がらない時は連想ゲームのように関連ワードを投げる方法もあります。

「桜」で話が止まったら…
👉「桜といえばお花見のお団子ですよね。あんこ派ですか?みたらし派ですか?」

物そのものではなく「食べ物」「家族」「場所」などに視点をずらすと誰かしらの琴線に触れる話題が見つかります。

利用者様が話しやすくなる司会進行・雰囲気作りのコツ

威圧感を与えない「立ち位置」と「目線の合わせ方」

立ったまま見下ろす立ち位置で話すと、状況によっては威圧感を与えてしまうことがあります。

威圧感をできるだけ減らすときの基本は利用者様の目線の高さに合わせること。膝立ちや椅子を使って同じ立場から話すようにします。また、話しかけるときに正面ではなく斜め前から声をかけるのもポイントです。

聴き取りやすい「声のトーン」と「ゆっくりとした間」の重要性

高齢者のかたの中には「早口が聞き取りにくい」「高い声が聞き取りにくい」というかたがいらっしゃいます。

  • 普段より少し低めのトーン
  • 話すときは読点で区切るようにゆっくり
  • 質問した後は最低でも5秒くらい沈黙を待つ

ゆっくりと間を取って会話をすることで、自然と聞き取りやすいコミュニケーションができます。

全員に参加してもらうための「マイク回し」

声の大きい特定の利用者様ばかりが答えてしまう場合は、マイク(おもちゃでもOK)を使って発言する人を選ぶ方法もあります。

「次は、こちらのテーブルの皆様に答えていただきましょう!○○さん、どうですか?」とマイクを向けることで、普段おとなしいかたにもスポットライトを当てることができます。

耳が遠いかた・話すのが苦手なかたへの配慮と巻き込み方

スケッチブックやホワイトボードを使った「視覚的なヒント」

聴覚情報(聞こえる情報)に視覚情報(見える情報)をプラスすることで、耳の遠いかたでもレクに参加できます。

  • ホワイトボードに大きくヒントの絵を描く
  • ひらがなでキーワードを書く

(席固定の施設でなければ)ホワイトボードが見えやすい場所に席替えをするのも効果的です。

頷きや手拍子だけでもOK!「参加している実感」を持ってもらう工夫

答えられなくても、頷いていたり、楽しそうに笑っていたりすれば、それは立派な「参加」と言えますよね。

  • 「○○さん、いい笑顔ですね」
  • 「○○さん、大きく頷いてくれましたね」

と、非言語の反応を言葉にして拾い上げることで、「私もこの場にいていいんだ」という居場所を作ることができます。

隣の席の方と相談してもらう「ペアワーク」の促し方

一人で答えるのが不安なかたには「お隣のかたとの相談タイム」を設けるとレクの幅が広がります。

「答えはお隣さんとコソコソ話で相談してみてくださいね〜」

と振ることで、利用者様同士の横の繋がり(コミュニケーション)が生まれます。これこそが集団レクの醍醐味です。

まとめ:沈黙を恐れず「わざと間違える」勇気を持とう

レクリエーションで一番大切なのは、正解させることではなく、利用者様の心が動く瞬間を作ることです。

  • 答えが出ない時は「ジェスチャー」や「2択」でハードルを下げる
  • カニンガムの法則で「わざと間違えて」訂正を待つ
  • 正解が出たら「思い出話」へ広げる

この3つを意識するだけで司会進行がスムーズになります。まずは次回のレクでわざと「ちょっとした間違い」をしてみてください。きっと、普段よりも利用者様・入居者様の発言を増やせるはずです。

進行テクニックも大事ですが、利用者様の状態にあわせた問題づくりもレク成功のカギを握っています。利用者様に合わせた認知症のかたが答えやすいなぞなぞの作りかたはこちらで解説しています。

高齢者向けなぞなぞ全問題はこちら👇

タイトルとURLをコピーしました