動物の交尾に関する雑学をまとめました。寿命が数時間しかないものやメスのフリをする魚など、動物たちの変わった生態を紹介します。
フンコロガシの雑学を教えて?
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この記事はこんな人におすすめ
- 昆虫や魚の交尾について知りたい
- 共食い等の過激な情報が見たい
- 動物の本能を調べている
この記事を読むと、全ての動物が頑張って生きていることがわかります。
- ミツバチは交尾した直後に死んでしまう
- マウスの涙は相手をその気にさせる
- カエルのメスは嫌いな相手が迫ってくると死んだふりをする
- ヤマアラシは相手におしっこをかける
- ガラガラヘビの交尾はダンスから始まり20時間続く
- スリコギモーリーはオス同士で交尾する
- カバは排便でメスにアピールする
- トンボのアレにはスプーンがついている
- 挿入をしないコウライクビワコウモリ
- 最強の性欲を持つヒメフクロネコ
- ワニはヘリコプターの音で一斉に発情する
- 背赤サラマンダーはメスの浮気を許さない
- ヒラムシはオスにもなるしメスにもなる
- メスを傷つけてから交尾するカエル
- 体液を受け入れたメスがパワーアップする
- 弱くてランクの低いオスがモテる動物がいる
- 強制的に交尾させる寄生菌
- 子孫に命を賭ける、寿命1日のカゲロウ
- クモ、目が悪くてオスを食べてしまう
- ウミウシのアレは使い捨て
- オスが子どもを産むタツノオトシゴ
- メスのカマキリは交尾中にオスを食べる
- ブルーギルには3種類のオスがいる
- 動物を知ると見えてくるもの
ミツバチは交尾した直後に死んでしまう
オスのミツバチは女王バチと空中で交尾をします。交尾の際は、交尾器を女王バチの中に入れます。そして体液を注いだ直後に死亡します。
いっぽう女王バチは、そのまま空中を飛び回って別のオスと繋がります。オスの体液を大量に蓄えて出産に備えるためです。女王バチ約10匹ぐらいのオスと交尾をして子どもを産みます。
では、もし交尾しないオスがいたらどうなるのでしょうか。巣を追い出されて餓死してしまうと言われています。交尾しなければ死んでしまい、交尾しても一度の放出で死んでしまう。命がけで子孫を残すのがハチの繁殖スタイルです。
マウスの涙は相手をその気にさせる
涙は女の武器という言葉がありますが、涙を武器にするのはオスのマウスでした。オスの涙には特有のフェロモンが含まれており、それを受容したメスはロードシス反射を起こします。
ロードシス反射とは、ネズミや猫が発情したときに見せる動きです。尻尾を持ち上げて背筋をピンと伸ばして、お尻を突き出すような格好をすることです。オスの涙を受容したメスにはこの反射が多く見られるそうです。
ちなみに、人間のオス・メスにはそのような機能はありません。
カエルのメスは嫌いな相手が迫ってくると死んだふりをする
動物であっても子孫を残す相手を好みで選びます。
いくつかのカエルの交尾は、大勢が集まって一斉に行われます。雨が降ってできた大きな水たまりに集まったカエル達は子孫を残そうと必死になります。
オスは一匹のメスに群がり、体の上に乗ってマウントをとります。多くのオスが体に乗るので、死んでしまうメスもいるようです。
それを避けるテクニックが死んだふりです。メスは四肢の力を抜いてだらりとさせ動かなくなります。一説によると意図的に死んだふりをしているのではなく、ストレスによって動けなくなっているようです。
ちなみにこの行動はトンボにも見られます。ルリボシヤンマは嫌いなオスが来ると、わざと墜落して死んだフリをします。
ヤマアラシは相手におしっこをかける
ヤマアラシのメスは発情期になると尿の中に特殊な成分が含まれるようになります。オスは尿の匂いをかいで発情期のメスを探します。
メスを見つけると他のオスと争ったり、鳴き声を出してメスを誘います。メスがOKであればその場で留まりますが、NGの場合は走って逃げ出します。
OKだった場合、オスのヤマアラシはメスに向けて自分のおしっこ浴びせます。全身がおしっこまみれになったメスは興奮状態になり、ようやく交尾に至ります。
ヤマアラシは、メスとオスの両方が尿の成分でコミュニケーションをとっている珍しい動物です。
ガラガラヘビの交尾はダンスから始まり20時間続く
ガラガラヘビは繁殖期になるとメスの前でダンスを始めます。2匹のオスは絡み合って背伸びをし、空のほうへと頭を持ち上げます。より高く頭を持ち上げたほうが勝ちとなり、メスの交尾相手に選ばれます。基本的には体の大きいほうが勝つため、ダンスのテクニックというよりは、生命力を競い合っている感じです。
交尾が始まると20時間以上は続きます。ヘビのアレは2本あります。あまりにも交尾が激しく、途中で千切れることもあるとか。それでも交尾が続けられるように2本ついています。
スリコギモーリーはオス同士で交尾する
スリコギモーリーはグッピーのような淡水魚です。動物界では、体格やダンスで交尾の権利を得る光景はよく見られます。スリコギモーリーも同じように、メスからモテる個体・モテない個体がいます。
モテない個体はオスに近寄り、オスと交尾をするという生存戦略をとります。それを見ていたメスは、モテない個体にも興味を示すようになります。
人間でも、経験豊富な男性を魅力的に感じる女性がいますが、スリコギモーリーの世界でも同じようなことが起きています。たとえオス同士であっても未経験よりは経験済みの個体に惹かれるようです。
カバは排便でメスにアピールする
オスのカバは交尾相手を決めると、メスに対して尻尾を振り回します。尻尾からは茶色の液体が飛び散ります。
これにより縄張りの広さをアピールしています。縄張りが広いことは強いことの証です。メスが受け入れると交尾が始まります。
人間にも排便に興奮する人がいますが、遺伝子として何らかの情報が組み込まれているのかもしれません。
トンボのアレにはスプーンがついている
2匹のトンボが繋がって飛んでいる光景を見たことがあるかもしれません。トンボはメスとオスが繋がって交尾をします。
トンボの興味深い点は、オスのアレにはスプーン(ブラシのようなもの)があることです。
オスはスプーンをメスの中に入れて、メスの中から別のオスの種を掻き出します。他のオスと交尾済みであっても、最後に接触した自分の子孫を残すためです。
人間に置き換えると考えられない行動ですね。彼女は、元彼の種が体内にある状態で新しい彼氏を作り、新しい彼は元彼を排除しようと洗浄するのです。子孫を残すことに対する執念を感じます。
挿入をしないコウライクビワコウモリ
コウライクビワコウモリは大型で鋭い牙を持つのが特徴です。セロチンバットとも呼ばれます。彼らはのメスは、ある時期になるとメスだけで集まりコロニーを形成します。安全に出産をするためのスペースです。
彼らのオスは大きすぎるアレを持っています。メスの持つ”管”の5倍以上の長さもあり、中に入れることができません。そのためオスは、入り口にこすりつけるだけで交尾を完了します。正確に位置を合わせることで、それでも妊娠が可能なようです。
最強の性欲を持つヒメフクロネコ
ヒメフクロネコは猫という名前がついていますが、ネズミやリスに近い見た目の動物です。ヒメフクロネコのオスはとても性欲が強いことで知られています。
オスは交尾期になると、それ以外のことは目に入らなくなります。毛づくろいをやめるので寄生虫がついて体調が悪化します。さらに、交尾が始まると夢中になって眠ることを忘れてしまいます。
過度な睡眠不足によって寿命が縮んでしまうのです。オスの寿命はメスの3分の1ほどです。オスは1年しか生きないのに対してメスは2~3年の寿命を持ちます。
命を削ってまで交尾したい。それがヒメフクロネコです。
ワニはヘリコプターの音で一斉に発情する
ある地域では、ヘリコプターが近づいた際に発情したワニが目撃されています。ワニは繁殖期になると大きな鳴き声を出す習性があり、メスは鳴き声に誘われて繁殖が行われます。
ヘリコプターの轟音が、繁殖期を知らせず合図になり、ワニを一斉に発情させた可能性があります。ワニは高い知能があり、鳴き声を使ってコミュニケーションをとることが可能です。ヘリコプターの音をワニ語にすると、繁殖の合図に似ているのかもしれません。
背赤サラマンダーはメスの浮気を許さない
背赤サラマンダーのオスは、メスに対して嫉妬深いのが特徴です。パートナーのメスが他のオスと一緒にいるだけでも攻撃することがあるようです。浮気するのはメスだけではありません。オスが浮気した場合、メスはオスを激しく攻撃します。
背赤サラマンダーお互いに浮気を許さない一夫一婦制の両生類です。
ヒラムシはオスにもなるしメスにもなる
ヒラムシは海の動物です。名前の通り平べったい形をしており、海底を這って移動します。
ヒラムシは雌雄同体(メスでもありオスでもある)です。交尾する際は、最初に戦いをします。戦いで勝ったほうがオスの役割となり体液を放出、負けたほうはメスの役割となり体液を受け入れます。
このバトルにはペ◯◯フェンシングという名前がついていて、プラナリアなど、ほかの扁形動物にも見られる行動です。バトルの結果、お互いに体液を受け入れるパターンもあります。
メスを傷つけてから交尾するカエル
カエルの中には、メスに噛み付いたり、親指のトゲを突き刺して傷をつけてから交尾するものがいます。彼らは傷口からフェロモンを注入して、メスを発情や産卵を促します。
フェロモンは指から放出したり、口の中の粘液腺から分泌されたり、カエルによって出し方が違います。
体液を受け入れたメスがパワーアップする
ミバエのオスの体液には特有の分子が混ざっています。交尾の際、受け入れたメスのほうは、その分子を体内に注がれます。それは脳まで届き、メスの考え方を変えてしまいます。
1つはオスに興味がなくなることです。別のオスがやってきても交尾をさせようにし、好む食べ物も変化します。出産に向けて最適化していると予想できます。
さらに、体液が入ったメスは記憶力が向上します。これは子孫を残すにあたり、危険な場所を覚えておいたり、環境への適応度を上げるためではないかと言われています。
弱くてランクの低いオスがモテる動物がいる
動物界では強い動物が交尾するイメージがあります。彼らはメスに強さをアピールして、競争に勝ち残ったものが子孫を残すことが多いのですが、例外的に弱いオスがモテる動物がいます。
それがヒツジです。ヒツジのメスは群れの中で優しい、大人しい、ヒエラルキーの低いオスを選ぶ傾向があります。これは一部のオスとだけ交尾をして血が濃くなるのを防ぐ目的があるのではないかと言われています。
また、大人しいオスとの交尾ほうが時間が長くなる傾向があります。乱暴なオスのときより強い愛情があるのかもしれません。
強制的に交尾させる寄生菌
ハエカビはハエに寄生する菌類です。一部のハエカビはメスバエの体内に潜り込み、行動をコントロールしてしまいます。脳の神経を強奪し、高い場所に移動したあと菌を繁殖させる胞子をバラまきます。
さらに、ハエカビに寄生されたメスに媚薬を出させ、宿主を殺してしまいます。オスはまんまと騙され、メスの死骸と後尾を始めます。交尾によってオスのハエも感染し、菌を繁殖させる手伝いをしてしまうのです。
子孫に命を賭ける、寿命1日のカゲロウ
カゲロウは蚊に似た見た目の昆虫です。蚊と違って人の血を吸ったりはしません。カゲロウは川や水辺で幼虫時代を過ごし、羽化すると空を飛び回ります。
カゲロウは餌を食べません。口もないし、消化する器官もありません。羽化してから数時間で死んでしまう命です。
羽化したあと死ぬまでの数時間で交尾をして命を落とします。交尾のために生まれて交尾のために死ぬような人生なのです。
雨上がりになると小さな虫の群れが柱を作っていることがあります。大量の羽蟲が雪のように舞って景色が見えなくなるほどです。
これも昆虫の生存戦略の1つです。一箇所に集まることで天敵から食べられる危険を減らします。天敵がやってきても全ての個体を食べ尽くせません。仲間のうち誰が生き残り、交尾を成し遂げて子孫を残します。
全員で協力して子孫を残せたなら、自分の命も惜しくはない。それがカゲロウの人生なのです。
クモ、目が悪くてオスを食べてしまう
一部のクモは、メスがオスを食べてしまうことで有名です。オスは交尾のためにメスの巣に侵入します。しかしクモは視力が悪いので餌が引っかかったと勘違い。間違ってオスを食べてしまうことがあるそうです。
そんなトラブルを避けるため、オスのクモは糸の上でダンスを踊ります。捕らえた餌とは違う振動をさせることで、メスに対して仲間であることを知らせるのです。
ウミウシのアレは使い捨て
雌雄同体であることが知られるウミウシですが、一部のウミウシはアレを使い捨てることがわかっています。交尾が終わったらアレを体が切り離して捨ててしまいます。
捨てたあと、時間をかけてその部分を再生します。新しいアレは小さい姿から成長し、再び使える状態へと復元されます。
また、アレにはブラシが備えられており、他のオスから体液を受け取っていた場合、それを掻き出せるようになっています。この点はトンボと同じです。
オスが子どもを産むタツノオトシゴ
タツノオトシゴはオスが出産する海の生物です。
実際のところ、オスが卵をつくる(人間のように妊娠する)わけではありません。オスはお腹に袋があり、メスが袋の中に産卵をします。袋の中で受精が行われ、稚魚がオスのお腹から生まれます。
1回の出産で1,000匹以上の稚魚が産まれるのが確認されています。
メスのカマキリは交尾中にオスを食べる
カマキリのメスは交尾の途中でオスを食べる習性があります。そのため、交尾したオスの4分の1は食べられて死んでしまうそうです。
オスは食べられるのを知っていて交尾に挑みます。食べられることも子孫繁栄に繋がるからです。
メスが食べた栄養は赤ちゃんに届けられます。食べたメスカマキリは産める卵の数が大幅に増えるため、オスは自分の命を落とす代わりに遺伝子を残すことに成功するのです。
ブルーギルには3種類のオスがいる
ブルーギルは北アメリカ大陸原産の淡水魚です。彼らの交配にはとても変わったパターンがあります。
基本的な交尾をするのは体の大きな強いオスです。強いオスは小さな縄張りにメスを呼び込み、そこで行為を行います。これは強いオスが交尾するという一般的な流れです。
さらにブルーギルの場合は他に2パターンの交配テクニックがあります。
1つ目がメスのフリをするオスです。彼らはメスに擬態して縄張りに忍び込みます。そして、ドサクサに紛れて本当のメスと交配(体液を卵にかける)しようとします。大きな体を持たずとも、メスになりきることで卵に近づけるというわけです。
もう1つはスニーカーと呼ばれるオスです。スニーカーは最も体の小さいオスです。子どものフリをしてメスに近づいていき、ドサクサに紛れて交配(体液を卵にかける)しようとします。
3種類のオスはだいたい均等に子孫を残せるようです。ブルーギルは体が小さくとも子孫を残せる賢い生存戦略を持つ魚です。
動物を知ると見えてくるもの
動物を知ると人間のルールが人間だけのルールだと気付かされます。
人間は異性愛の人が多いため同性愛は良くないという考えの人もいますね。しかし、動物は同性間の行為を普通にしています。また、そのような行為をしたほうが群れのコミュニティにとっての貢献度が高くなるデータもあります。ボノボの60%はメス同士で行為をしますし、キリンもかなり高い割合でオス同士の行為が見られます。
結婚をする・子どもを産むといった昔からの慣習にもルールはありません。カッコウは托卵(他の鳥の巣に自分の卵を産んで育てさせる)をしますし、自分の家庭を築かずにコミュニティに属する動物もいます。
私は動物を知ることが視野を広げるキッカケになっています。
※テレビやサイトで知った情報です。10年以上前にテレビで見た、うろ覚えのものもあるので厳密に知りたい人は個別に生態を調べて下さい