そもそも待機電力って何?
コンセントプラグを挿しているとき、電源を切っていても消費する電力。
これが待機電力です。
家電には、待機電力を「使う家電」と「使わない家電」があります。
待機電力を使う家電の見分け方
次の3つに当てはまる家電は待機電力を使います。
スイッチをオフにしてもリモコンで反応する家電
→テレビやエアコン、DVDレコーダーなど
液晶画面がついている家電
→DVDレコーダー、ガスの給湯パネル、固定電話
主電源を切らない家電
→パソコン、インターホン
普段パソコンの電源を消すとき、
こんなマークの書かれたボタンを押します。
これは主電源ではないので、コンセントを挿している間パソコンには電気が流れています。
パソコンの主電源は、
↑の「○ -」と書かれたスイッチです。普通に使っていて主電源を切ることはありません。
待機電力はいくらかかる?
経済産業省の報告書に書いてあるデータから計算しました。
待機電力だけで年間228kWhの電気が使われます。
これは全体消費電力の5.1%に相当します。
金額にすると……。
→年間:6,566円
次は待機電力の多い家電ベスト12(ワースト12)です。
※以下のランキングは複数のサイト・ブログの情報をもとに、独自に集計した数値になります。目安の1つとして参考にしてください。
洗濯機:12位
洗濯機の待機電力は0.03Wです。
1日:0.02円
→年間:7.5円
液晶テレビ:11位
テレビの待機電力は0.11Wです。
1日:0.07円
→年間:28円
電子レンジ:10位
電子レンジの待機電力は0.14Wです。
1日;0.09円
→年間:35円
トイレ:9位
トイレの待機電力は0.7Wです。(INAX)
1日:0.48円
→年間:176円
携帯スマホ充電器:8位
スマホ充電器の待機電力は0.82Wです。
1日:0.56円
→年間:207円
炊飯機:7位
炊飯機の待機電力は1Wです。
1日:0.69円
→年間:252円
パソコン:6位
パソコンの待機電力は1.22Wです。
1日;0.84円
→年間:308円
電話の子機:5位
子機の待機電力は1.28Wです。
1日:0.88円
→年間:323円
エアコン:4位
エアコンの待機電力は1.74Wです。
1日;1.2円
→年間:439円
DVDレコーダー:3位
DVDレコーダーの待機電力は1.95Wです。
1日:1.3円
→年間:492円
固定電話:2位
固定電話の待機電力は3.43Wです。
1日:2.3円
→年間:865円
ガス給湯器:1位
ガス給湯器の待機電力は6.88Wです。
1日;4.75円
→年間:1,735円
コンセントを抜く節約の危険性
コンセントを抜く効果
コンセントを抜くと、その家電の待機電力が0になります。
あまり節約にならない理由
気軽にコンセントが抜ける家電、電子レンジや炊飯機は最初から待機電力が低いですね。
逆に待機電力を使う家電は、固定電話や給湯器などコンセントを抜くわけにはいかないものばかりです。
こまめにコンセントを抜く手間ばかりかかって節約の効果は低いです。
コンセントを抜く節約が危険な理由
東京消防庁のサイトによると火災の中で、コンセントやコードが原因のものは年間100件以上あります。
コンセントを頻繁に抜き差しすると、プラグやケーブルが劣化して火災の原因になります。
私の体験談
ノートパソコンのケーブルがショートして火が出ました。ノートPCは何度も抜き差しするのでケーブルが痛み、接触が悪くなっていました。火事にはならなかったものの、一歩間違えば大変な事故が起きていたでしょう。
それ以来、劣化したケーブルは取り替えるようにし、コンセントの抜き差しはできるだけしないようにしています。